What is Strategic Academy?ストラテジックアカデミーとは

ストラテジックアカデミーとは、弊社(ストラテジックパートナーズ株式会社)が主催する、社内人材およびパートナー等を対象とした教育制度です。アカデミーでの学習・ワークを通して、戦略的視点を持ち業務を遂行できる人材を、より多く、より効率的に育成します。

 

このアカデミーでは、有効かつ実践的な戦略フレームワーク「6e」をベースに「1.調査・分析」「2.経営戦略」「3.事業戦略」「4.マーケティング」「5.マネジメント」「6.オペレーション」の6つの分類を包括的に学習し、対象者ごとに求められる戦略の理解、プランニング、スムーズな業務へのスイッチングを実行できるようになることがゴールとなります。

 

コースは対象者ごとに設定され、①ストラテジストコース ②プロデューサーコース ③アカウントエグゼクティブ(営業)コース ④ソリューションマネージャーコース の4つが設定されています。

※本研修は一般公開しておらず、弊社社員、パートナーズのみしか受講できません。

ストラテジックアカデミー開講の背景

コンサルタントやプロデューサー、ディレクターなどの実務は、属人化しやすく、経験に頼る形で実行されることが多いのが現状です。そのため、再現性が乏しく、成果のばらつきや育成の難しさといった課題が生まれています。また、知識の偏りや思い込みによって、かえって逆効果となる施策が実行されるリスクもあります。

一方で、現場では市場環境や技術の変化に応じて新たな知見が生まれていますが、それらが体系的に蓄積・共有されていないケースも多く、学術的な知見も実務に十分活かされていません。

こうした背景のもと、実務と研究の知見を統合した変容性のあるフレームワーク「6e」を学ぶ場として、社内アカデミーの設置を進めています。全員が共通の思考基盤を持つことで、実行力と再現性の高い人材を育成していきます。

ストラテジックアカデミーの目的

1.組織力強化

職能を越えて「6e」を理解し、同じフレームで議論・実行できる人材を増やすことで、組織全体の連携力と実行力を高めます。

2.包括的理解の促進

複雑化・多様化するクライアント課題に対して、本質的な解決策を導くためには、断片的な知識ではなく全体構造を捉える力が求められます。アカデミーでは、経営・戦略・表現の視点を横断的に学ぶことで、戦略的に物事を考える力を身につけます。

3.再現性のある知見の共有

個人の経験則に依存したノウハウではなく、実践に裏付けられた知見を形式知として蓄積・共有していくことで、誰もが成果を再現できる土壌をつくります。

Fields of Study in 6e at the Academyアカデミーで学ぶ6eの分野

01調査分析

『6e』フレームワークをベースメントに、企業およびサービス・製品が抱える課題を探り、仮説をたて、検証し、最適な戦略を設計するうえにおいて、重要なのが調査・分析です。調査結果を元に分析を行うことで、現在の戦略の見直し、戦略プランニングの指針を導き出します。

02経営戦略

経営戦略を確実に実施するためにも戦略の設計と管理は重要です。しかし、戦略の設計と管理のためには、「企業として何を目指すのか」「社会から見てどういう企業であるべきか」「企業として何を行うのか」などの指針が必要です。事業戦略の策定と、企業運営におけるあらゆるフェーズに対応する戦略プランニングへとつなげます。

03事業戦略

企業全体・企業グループ全体に関わる企業戦略・全社戦略で、事業の取捨選択や複数事業間における資源配分等を設計するのに対し、事業戦略(または競争戦略)では、個々の事業単位でどのように優位性を構築・維持するかを設計します。

04マーケティング

商品戦略、価格戦略、そして、PRWEB、イベント、マスメディア、店頭、OOH、キャンペーンなどのプロモーション戦略、そして流通戦略、営業戦略と、すべてのマーケティング活動を導き出されたマーケティングコンセプトからプランニングし、クリエイティブに沿って提案を実施します。

基本的には、4Pに則って検討・実施を行います。4Pとは、マーケティング戦略の立案・実行プロセスの1つである、マーケティング・ミックスにおいてコントロールできる主な要素です。製品Product)、価格(Price)、流通(Place)、コミュニケーション(Promotionの頭文字を取って4Pと呼ばれています。

05マネジメント

マネジメントは、主にビジネス上における様々な資源や資産・リスクなどを管理し、経営上の効果を最適化しようとする手法のことです。マネジメントは一般に”管理”と訳されますが、経営管理論から生み出された様々なマネジメント理論には、”管理”という意味合いの他にも、“評価・分析・選択・改善・回避・統合・計画・調整・指揮・統制・組織化”など様々な要素を含んでおり、これらを総合した概念をマネジメント活動といいます。

06オペレーション

戦略を定めた後、それを簡単に変更することはありませんが、戦略を実施していくなかで、効果や結果などを検証し、ネックとなっている部分に関して改善を行うことは重要です。オペレーションでは、PDCAサイクルに沿って(Plan<計画>→ Do<実行>→ Check<評価>→ Act<改善>4段階を繰り返す)実施した戦略に対して、結果に対する事後調査を行い、調査結果のフィードバックから、より精度の高い戦略へとブラッシュアップします。

In-house certification system社内検定制度について

ストラテジックパートナーズでは社内検定制度を採用しています。検定は以下の2種類になっています。
※本研修は一般公開しておらず、弊社社員、パートナーズのみしか受講できません。

In-house certification system menu社内検定メニュー

01ジュニア・ビジネス・ストラテジスト(JBS)

資格要件:実務経験(アシスタント)3年以上/社内検定合格

02マスター・ビジネス・ストラテジスト(MBS)

資格要件:ジュニア・ビジネス・ストラテジスト検定合格/企業業績向上実績10社以上/MBAホルダー以上(要第三者認証)/社内審査

注1)ストラテジスト(企業戦略家)とは

ストラテジストとは、「ストラテジックプランニング(注2)から実行サポート(注3)まで一気通貫し、顧客企業をサポート」する新たな形態の職業です。
戦略家に近い職業はコンサルタントと思われるかもしれませんが、コンサルタントはあくまでも戦略策定において職業であって、
戦術(プロダクト制作やソリューション構築、組織設計等)までは面倒は見てくれません。
このように、顧客企業をサポートする専門人材はコンサルタントやクリエーターなど、部分サポートであることは否めません。確かに専門化されたサービスであるからこそ、効果の高い施策が提供できるのも事実です。現在、顧客企業活動はとても広い範囲で行われています。そのため専門化されたサービスだけでは、企業の本質的な課題解決ができないと考えられます。

そう、企業活動は「複雑系」と言われ、あらゆる要素が多くからみあうなかでの舵取りが業績に直結します。変化の激しい市場環境に対応するために、出来ることは多種多様です。 そこにこそストラテジストの存在理由があります。戦略を理解できるからこそ、戦略の効果を最大限に発揮するための戦術(プロダクト制作やソリューション構築、組織設計等)が可能であり、 プランニングされた戦略の効果を最大限に活用するための”実行”も実現できます。

改めて考えますと、昔は諸葛孔明や山本勘助など、歴史的な戦略家が活躍していました。現在は、企業を中心にした経済戦争にシフトしています。
故に、ストラテジストの存在や育成が重要になっています。

 

注2)ストラテジックプランニングとは

ストラテジックプランニングとは、「戦略から計画へ、計画から予算へ」という戦略レベルを含む管理と計画の仕組みのことを指します。1960年代に注目されはじめ、現在でも組織を動かす基本的な仕組みとして多くの企業で重用されています。
具体的には、企業の活動要素を「1.調査・分析」「2.理念・事業ドメイン」「3.事業戦略」「4.マーケティング」「5.マネジメント」「6.オペレーション」の6つに分類します。 「1.調査・分析」では、企業・サービス・製品を取り巻く環境、ターゲットを分析し、戦略コンセプトを設計。 「2.理念・事業ドメイン」 では、企業の理念・ドメインの再定義、サービス・商品の再定義までも提案します。
「3.事業戦略」では、企業の事業戦略を策定し「4.マーケティング」では事業の持つ、製品・サービスのマーケティング戦略を策定し、 「5.マネジメント」では、組織や財務などの施策を設計します。最後に「6.オペレーション」で実行計画やKPI、KGIまでの設計を行います。これにより、企業、および製品・サービスが抱える課題のあらゆるフェーズに答えを導き出すことを可能にします。

 

注3)実行サポートとは

ストラテジストがストラテジック・プランニングを行い、KPI、KGIの実現までの実行サポートすることを「実行サポート」と言います実行から目標の達成実現まで、様々な手法を活用し、企業を徹底的にサポートします。