2021.08.20
ロゼット株式会社 コーポレートブランディング
背景
ロゼット株式会社は1929年創業、クリーム状の洗顔料をはじめて世に出した化粧品会社で、洗顔カテゴリにおけるトップメーカーの1社です。
手頃な値段の商品が多いので、「ロゼット洗顔パスタ」や「ロゼットゴマージュ」を中心に、一度は使ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
フラッグシップ商品である「ロゼット洗顔パスタ」は、発売90年以上という歴史から、親子三代で愛された実績があり、世の中のレトロブームもあり、順調に売上を伸ばしていました。
しかし、売上がある程度拡大した時点で、「もっと会社を成長させるには、新たなビジネスモデルが必要なのではないか」と当社に依頼がありました。
実施内容
当初は新たなビジネスモデル構築に関する相談だったため、ヒアリング及び与件から、まず化粧品業界全体とロゼット内部の、現状課題における事実と理想のギャップに着目し検証を行いました。
導き出した課題から、企業の根本である「理念体系」の整理と、そのブランドを伝えていくコーポレートブランディングが必要であると判断。特に、会社の成長を加速させるべく社員様の動機向上を行いたいという要望から、社員様の想いを引き出すインナーブランディングを優先に行うこととなりました。
プロジェクトは、ロゼット様の製造、営業、マーケティング、総務など各部署からメンバーを集めプロジェクトチームを結成。
弊社ストラテジストとクリエイティブディレクターがファシリテーターとして補佐に入り、フレームワークを用いたワーク形式で、社員様一人ひとりが考えるコーポレートアイデンティティを議論していきました。
最終の仕上げとして、プロジェクトチームから3チームを構成し、コーポレートスローガン案を全社員様にプレゼン。社長も含め「1名1票」の投票を行い、社員様が選んだコーポレートスローガンが完成しました。
コーポレートブランドの構築後、社員様へのブランド浸透を主な目的として、ブランドブックやブランドムービーの制作、コーポレートサイトのリニューアルなど、ブランディングツールをプロジェクトメンバーで議論を重ねながら制作していきました。
実施フロー
01.調査分析
◯ヒアリング、事実と理想のギャップ分析、課題の発見
◯各種情報、課題から、与件を整理し、ブランディング戦略策定の目的を明確にする
02.新理念体系・コーポレートブランドの策定
◯経営ビジョン、ブランドアイデンティティ、ブランドビジョン、ブランドポリシー、理念体系仮説を経て、理念体系案の作成
◯ブランド要素抽出、ブランド規定の策定、ソース原稿の作成、ブランド戦略の策定
03.理念、ブランド浸透戦略
◯コーポレートスローガン及び新理念体系、ブランドの社内外への浸透に向けたコミュニケーション戦略の策定
04.アクションプラン策定
◯社内浸透プロセス
VI規定、ブランドブック、ブランドムービー
◯社外浸透プロセス
コーポレートサイトのリニューアル、パンフレット、各種ツールへのコーポレートスローガン反映など